Windows にはアドレス空間配置のランダム化 (ASLR : Address Space Layout Randomization) という機能が搭載されています。この機能は既定で有効化されており、 基本的に無効にする必要はありません。
この ASLR を無効にしてしまうと、 Adobe Reader XI や Internet Explorer 10 など一部のプログラムが正しく動作しなくなってしまいます。
無効なアドレスにアクセスしようとしています
たとえば、 ASLR が無効になっている環境で Adobe Reader XI を起動しようとすると以下のメッセージが表示されます。
ASLRの設定を確認する
レジストリ設定で ASLR の有効と無効を切り替えることができます。もしも、 Adobe Reader や Internet Explorer が 「無効なアドレスにアクセスしようとしています。」 というメッセージを表示して起動に失敗する場合は、 以下のレジストリの設定を確認してみてください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management\MoveImages
MoveImages
という DWORD 値が存在して、 値が 0 となっている場合、 ASLR が無効になっています。MoveImages
という DWORD 値自体が存在しない、 または存在するが値が 1 となっている場合、 ASLR は有効です。
MoveImages
という DWORD 値が存在する場合は、 MoveImages
自体を削除するか、 もしくは値を 1 に変更して、 Adobe Reader XI や Internet Explorer 10 が起動できるか確認してみてください。
最終更新日
2024-12-12